言葉の引き金

好きな音楽やアイドルについて。

きっと ハッピーデイズ

 

君たちが KING'S TREASURE  Travis Japan単独公演。

普段どんな現場でもだいたい「楽しかったー!」「朝日くんやっぱり世界一かっこいい!」しか言わない、言えない私も、やっぱりちょっと今年の夏のことは残しておきたくて、1年ぶりにはてブロを開きました。

 

 

状況的には、去年の夏と全く一緒。

公演前からなんとなく流れる不穏な空気。

なにがどうなる、とは決して誰も口に出さないけど、どこかでいつもとは違う何かを感じていた人も少なくはなかったと思います。

そんな中で私はといえば、

「単独楽しみだなー」

「朝日ソロとかあんのかなー」

くらいのものすごくポップな気持ちでへらへらしながらEXシアターにむかっていました。

 

根が重いおたくの私がなんでそんなへらへらしていられたのか。

だってずっと私の中で「Travis Japan」は「9人」だったから。

2012年に9人で結成したけれど、2013年は宮近くんがいなくて。やっと単独曲がもらえた2014年には顕嵐がいなくて。最後の最後に揃うと思ったら顕嵐が怪我しちゃって。

そんな風になかなか9人揃わないのが常だったのに、優馬くんが少クラで交差点を披露したとき、バックが9人のTravis Japanだって分かった瞬間に割れんばかりの歓声が起こって。それを聞いて耐えきれず少しニヤニヤしちゃう朝日が好きで。

マッチさんに「僕たち9人で成功したいです!」って言い切る宮近くんが好きで。

初めての9人でのクリエのテーマが「始動」なのが最高に好きで。

顕嵐のことが大好きで讃える会作っちゃう朝日が好きで。それに対して塩対応な顕嵐も好きで。

普段おちょくったりもするのに遅刻を叱ってくれたり、かと思えば無理しがちなことにちゃんと気づいてくれる、そんな拡輝のことが大好きな朝日が好きで。

朝日を取り巻く8人が大好きで。

9人っていう人数の多さをハンデじゃなくてトラジャの良さを見せつけるチャンスに変える力強さが大好きで。

翼くんの言葉を借りるなら「9人揃わないと集まらない力がある。それが俺は好き」だった。

そして何より、グループのかっこいいロゴを考えて学校の机に落書きとして残してたのに、テスト期間になったら消さなきゃいけなかったのが寂しかったとか、自作のトラジャ曲の歌詞が「TJ family」「いないと嫌で いて当たり前で」ってフレーズから始まるくらい朝日が大切にしている9人が、朝日の初めてのちゃんとした居場所だった9人が、私も大好きだった。

だから、顕嵐も拡輝も大好きで並々ならぬ思い入れがあるけど、「8人」とか「7人」とかっていう数字には特別な感情は全くなくて。

去年の夏以降、「9人」以外はもう単純にただの記号だった。

朝日自身も例のステナビで目立った発言をしてなかったり、前に比べてグループについて触れることが減ったように感じていたことも相まって、大好きだった「Travis Japan」自体もただの記号になりかけていて。

メンバーは全員めちゃくちゃ大好きだけど「Travis Japan」に対しての思い入れは持たないように、というよりも、持てなくなっていました。

「朝日が楽しくお仕事してればそれでいいです」

としか思ってなかった。

だから正直今回観るのが怖いという感情すらなかった。

ジャニーズJr.のグループなんて流動的で。できたと思ったら消えて、消えたと思ったらできているのが常で。じゃあもう大好きだった形が一度崩れてしまったなら、グループを推すなんて今後一切御免だねー。なんて思っていて。本当に紛れもなく単独公演の幕が上がる直前まで思っていて。

 

思っていたのになあ。

 

いざ幕が上がったら、この一年間で積もり積もったそんな気持ちは全部見事に吹き飛ばされてしまいました。

オープニングでスクリーンに映し出されるメンバーがとても凛々しくて。客席に背を向けてスクリーンを見上げる7人の背中はもっともっと凛々しくて大きくて勇ましかった。

「ギンギラギンにさりげなく」は最後だけマッチさんのバックの時の振り付けで。でもあの時よりもずっとずっと頼もしくてかっこよくて。かと思えば夏の王様はどこを切り取ってもずっとキュートでずっと可愛くて年相応の可愛らしい男の子たちだった。

畳み掛けるように始まるPLAYZONEメドレーは、あの頃はまだ幼くて踊れなかった曲たちで。PLAYZONEが一度幕を下ろしてからも、他の場所でいろんな経験を積んで来た今だからこそできる世界が広がっていた。

ハリウッド以降はこれからのTravis Japanに期待せざるを得ないような流れ。曲がないなら作ればいい。どっちの曲もやりたいならリミックスすればいい。客の声が出辛いなら出しやすいようにすればいい。どこまでも前向きでどこまでも見ている側の気持ちをこじ開けてくる。

そして最後のPLAYZONEメドレー。we'll be togetherから2015年のPLAYZONEでの単独曲、「どうなってもいい」「It's BAD」

It's BAD。あの冬本番直前まで9人でずっとリハをしていた、9人では初めてのTravis Japanの単独曲。顕嵐の怪我があったからPLAYZONEでは8人で披露した曲。去年の夏やっと9人揃って踊った曲。夏が終わって8人で少クラで披露した曲。拡輝がいなくなって7人で今、踊っている曲。この一年間、何人の時もずっとずっとずっとそばにあった曲。どんな時でもどんな状況でもTravis Japanのかっこよさを最大限に引き出してくれる曲。日替わりとはいえ朝日が青山劇場で0番に立った曲。今ではフォーメーションがくるくる変わってみんながメインを張る曲。Travis Japanの、単独曲。

私は去年の夏で一度全て終わったものとして思っていたけれど、そうじゃなくて。2012年のあの日から今日までずっと地続きで繋がっているんだよ、だからこんなステージが作れるんだよ、って提示されているみたいだった。

 

それを踊りきった後に

Travis Japanラストの曲は、これだ!」

って自信満々に宮近くんが叫んで流れ出す「Guys PLAYZONEPLAYZONEの代名詞。あの人たちを育てた曲。

ジャングルジムでの立ち位置も当時とほぼ同じで。ツーオーワンファイブで時を止めていたあの曲は、ツーオーワンセブンとTravis Japanの手によって確かに時計の針を進めてた。

大好きだった、青山の夏が、出会いの夏が、Travis Japanの夏が、帰ってきた。

日に日に増す振り絞るような雄叫びとか、ギリギリの体力の中で自分以外全て敵みたいな目で食らいついてくる眼差しとか、あの時と何も変わらないのに、何もかも違っていて。EXシアターのセンターでGuys PLAYZONEを踊る朝日はあの時よりも何倍もかっこよくて力強くて。全力で「二度とない時を」生きていた。「踊り続ける Dancer」だった。

 

心無い外野の声なんてどうでもいいくらいひたすらに大切だった舞台が、今だからこそ表現できる形で提示されて。

ただのPLAYZONEの再現なんかじゃなくて、メンバーのプレゾンに対する想いと、プレゾン以外に積んできたいろんな経験や歩んできた軌跡が全部が詰まった、今だからこそできるTravis JapanのEXシアターでの単独公演として存在していた。

このメンバーにしか、とか、そんな次元じゃない。「Travis Japan」という場所で、今この瞬間命を燃やしている人たちにしか作れない作品が、あのステージにはあった。

その熱さは青山劇場で先輩ばかりの環境の中で戦う「Travis Japan」と笑っちゃうくらいなにも変わらなくて。なんなら去年の「9人」だったあの夏よりも変わることなく、ステージ上には私の大好きな「Travis Japan」が存在していました。

 

変わったことといえば、「キャラがない」「自分の顔が嫌い」って言ってた人が、自分の愛され方をしっかりと掴んでグループの売上に活かすようになっていたこと。

MCに入ってこないことなんてざらだった人が積極的にいじられに行ったり毒舌キャラを見せてみたりと発言が多くなって、それに加えてコレオグラファーとしての才能も遺憾なく発揮していたこと。

曲を作るだけじゃなくてアホみたいにかっこいいリミックスまでこなしたり、全体を見つつもお客さんに伝えるべきことは伝えるというグループの新しい最年長としての姿を見せてくれたこと。

発言はやっぱりぶっ飛んでるけど誰よりも芯が強くてひたむきな人が圧倒的な華を携えていて、1人で踊るステージが狭くさえ感じたこと。

殺人的なスケジュールの中でもTravis Japanを背負い続けてくれた人がこれ以上ない笑顔を見せて、踊り続けてくれたこと。

構成、コント、MC、センター、っていう大きな荷物を背負って先頭を突っ走ってきたちっちゃなリーダーが、走る速度を少しだけ緩めて、他の人に荷物を預けられるようになって、「ただ笑う」ことを覚えていたこと。

ここ2年くらい振られるまであまり喋らなかったり喋っても打率が悪かったのに、全体のバランスを考えながらMCをまわしたり、事故ろうがなにしようがとにかくチャンスを伺って前に出て、改善点が見つかれば次の公演には必ず対応していたこと。

 

なんだよ、なんなんだよ、もう。

「もう同じ思いはしたくない」

って、たった数ヶ月前に言ってたじゃん。

その「同じ思い」が、少なくとも9月に限っては、また目の前に迫ってるのに。

そんな中でこの人たちは、さらに自分と、グループと向き合って、今この瞬間を、目の前のステージを、そして未来をより良くしていくために前を向いていて。キラキラでギラギラで明るくて楽しくて刺激的で素敵な景色を作ってくれていた。

そんなのさ、好きでしょう。

 

 

単独の最終公演で宮近くんが声を詰まらせていたのが印象的だったけれど、朝日も泣かないように堪えてるように見えて。でも絶対に涙をこぼさない姿を見て、「泣き虫」って言われてた中学生はこんなにも頼もしくなったんだなあって思ったら逆に私が泣いてた。(笑)

でもそれは悲しい涙じゃなくて。

この一年のこととか、出会ってからのことがどばーって巡ってきて。本当にいろいろあったけど、この人たちが作る空間はいつだってあったかくて平和で刺激的で楽しかったなあ、って思い出して。いつだってアイドルの「梶山朝日」は正しくアイドルで、凛としていて、キラキラで、そんな朝日を通してみる景色はいつも輝いていて。そんな空間を作ってくれるTravis Japanが、梶山朝日がただただ愛おしかった。

 

 

 

「トラジャは好きか!?」

「”7人”全員好きか!?」

って最後の最後捌け際に叫ぶ朝日が、客席に投げ掛けてはいるけど、答えなんて分かりきってるみたいに自信満々で。誇らしそうにしていて。それと同時に「7人」ってやっと朝日自身が人数に触れたことに気持ちがぎゅってなった。でも、この人にとって今でもしっかりと「Travis Japan」は大切な居場所なんだって、勝手ながら思えて、それが嬉しくて。

机にロゴ書いたりメンバーへの愛が重いトラジャの曲を自作して雑誌で歌詞発表してたころから何も変わらずに、(本人の中では変わってるのかもしれないけれど)きっと今も「Travis Japan」が大好きなんだろうなあって思えて。

見た目がぐんぐんと大人になったり、周りから「似合わない」って言われてんのに頑として髪色変えないとかいう反抗期らしき時期を迎えてみたり、閑也に「よくわからない世界観」って言われてたダンスは周りに溶け込むようになったり、変化した部分もたくさんあるけど。でも一方でえげつない気遣いや視野の広さや自分の魅せ方を分かってるところやありがとうとごめんねができるところや前歯への並々ならぬ気遣いやにっかにかのキッラキラの笑顔や常に新しい自分を見せようとするところとか、「ブレない男」であるべき部分は何も変わってなくて。きっとこの人は今までの自分全部連れて、まとめて未来に放り投げながらこれからも突き進んでいくんだろうなって思いました。

 

 

そんなことをぐちゃぐちゃ考えてたら、勝手に背負ってた「9人」への想いがやっと消えた。 消えた、というか、変わった。

今までもこれからも、「Travis Japan」を背負う人たちが「Travis Japan」だ。

 

 

「俺たちの方がありがとうって思ってるから、みんなは『どういたしましてー!』って言って!」
なんて言っちゃうこの人たちが生み出す世界をこれからも見れるなんて、そんな未来、絶対楽しいに決まってる。

 

 

きっと ハッピーデイズ 君と見る未来は

きっと ハッピーデイズ きらめいている

もっと ハッピーデイズ この想い あふれて

もっと ハッピーデイズ 明日に続いてる

 

 

2012年、初めて9人で出たPLAYZONEで歌っていた通りだなあ。

 

きっとずっとこれからも、そのステージに立ち続けてくれる限り。

だれかが最後の1人になってもTravis Japanで居たいって想い続けてくれる限り。

きっと、毎日、きらきらで、ギラギラで、たまにこころがぎゅってなったりしながらも、きっと絶対、ハッピーデイズなんだ。

 


Travis Japanのこれからが、梶山朝日のこれからが、Travis Japanを背負ってきた全員の未来が、希望でキラキラと眩しいくらいに輝き続けますように。