言葉の引き金

好きな音楽やアイドルについて。

涙を拭いて 顔を上げた時

世界は君に恋をする

(そして世界は君に恋をする/大石昌良

 

 

これはさよならの文章なんかじゃないです。

まだあの子の籍はあの事務所にあるから。

これは私から見えた9月30日のこと。

 

 

いつでもキラキラの笑顔で、どんな瞬間も見られている意識があって。どんな時も全力で手を抜かずに「梶山朝日」を演じてくれる。ファンの思う「梶山朝日」でいてくれる。可愛い顔もかっこいい顔も変幻自在で。たとえどんなにMCでいじられてても自分のファンにはしっかりとこっちが求めてるアイドルとしての顔を見せてくれる。視野が広くていつも客席からの見え方を気にしてくれる。ありがとうだけじゃなくてごめんねも言える気遣いの人。余計なことは言葉にしなくて、でもこっちが楽しく応援する上で大切なことは話してくれる。そんな私から見える「梶山朝日」が大好きだった。

梶山担の中でもそれぞれが持ってる「梶山朝日像」は少しずつ違っていて。ある人は可愛いって言ってたり、ある人はかっこいいって言ったり。面白いって人もいればスカしてるって感じる人もいる。そのどれもが全部正解で。全部梶山朝日で。まるで万華鏡みたいだなあってずっと思ってた。

でもみんなきっと共通してるのは「ステージで踊る朝日が好き」ってことだったと思う。

 

 

 

 

ジャニーズYOU&MEアイランド千秋楽。

一幕はいつもよりも格段に笑顔が輝いてて。あー、この子がステージで見せる表情が何よりも好きだな、ステージで朝日がキラキラ踊るだけで最高のエンターテイメントだなって、改めて思った。この日も変わらずに、というよりもなんならいつもより良い表情で踊っていて。ここ数週間騒がれてたいろんな不穏な話は全部嘘だったんじゃないの?こんな顔で踊る子がステージを降りるわけないでしょ、って思い込めるくらいには最高に大好きないつもの朝日だった。

でも、一幕の最後、しめの手をなんとも言えない表情でぎゅっと掴む朝日を見た瞬間、その考えを改めざるを得なかった。そんな表情、知らない。ねえ、知らないってば。初めてだった。初めて私の中の「梶山朝日」から少しだけ逸脱する表情だった。いつも新しい姿を見せてくれる人だったけど、その朝日、わたし、知らない。

 

二幕に入ってもそんな小さな違和感は続いて。タイタニックのシーン。美勇人くんが握手する手をなかなか離してくれなかったとき、花が咲いたみたいに朝日が笑って。そんな表情をするシーンじゃないはずなのにすごく嬉しそうに笑ってて。朝日の笑顔を見てるはずなのに、なぜか急激に切なくなって涙が止まらなかった。あの瞬間あの船の上に立ってたのは船長と貴族じゃなかった。森田美勇人と梶山朝日だった。それはダメなことかもしれないんだけど。でも、私盲目だからさ。それが『綺麗だな』って思っちゃって。その2人の儚さがあのシーンにはマッチしてるな、とすら思ってた。

そんな2人の姿をぼーっと見ながら、そういえば美勇人くんはいつも朝日のことを褒めてくれてたなあって、頑張り屋さんって言ってくれてたなあって思い出した。

「カジは俺の中でセンター」って言ってくれたのも美勇人くんだった。今回の公演のパンフレットで朝日は「帝国劇場の0番に立ちたい」って言ってて。ファンにとってはいつでもどんな時でも朝日はセンターだったけど、あの瞬間は美勇人くんにとっても朝日がセンターになれていたのかな、って、そんなどうしようもないことを考えてた。

 

終盤、最後の喧嘩のシーン。唇をギュって噛んでいて。それは憤怒の表情というよりも、どちらかというと涙を必死で堪えている表情に見えた。

ねえ、だから、知らないってば。そんな朝日、私、知らない。どんな時も見られてる意識を絶対に持ってる子だと思ってたのに、その瞬間だけは千切れそうな感情を必死に繋ぎとめてるように見えて。そんな顔しないでよ、って心の中でずっとずっと思ってた。お願いだから笑ってよ、って。笑うシーンじゃないのにね。

 

いつも以上にがっしがしに踊るIt's BADが、今の朝日の全てなんだろうなって思った。私が好きになった頃の「これが梶山朝日!」って踊り方は最近しなくなっていて。ユニットとして揃えることに特化していて。でもあのIt's BADは、そのどちらでもなかったように思う。感情が爆発するって、こういう姿を言うんだろうな。こんなときになっても新しい姿を見せてくれる朝日がやっぱりたまらなく好きだなって思った。

 

私、白のキラキラした衣装を着て大階段で踊る朝日が大好きで。ニコニコしたりぎらっと前を見据えたり誇らしそうな顔をしたり。いろんな顔をしながら大階段で踊る姿が大好きだった。『ジャニーズ』っていう最高のエンターテイメントを作り得る空間に身を置いてるんだなあって、一番実感できる瞬間だった。

いつもみたいに顕嵐と視線を合わせて楽しそうに笑ったり、目をキラキラさせたり。口をむってしながら踊ったりしてて。でもこの日決定的にいつもと違ったことがあって。

朝日、泣いてたんだ。ひっそりとかじゃなくて誰にでもわかるくらいに。腕で涙をばっしばっし拭うくらいに泣いてて。

でも、泣いてんのに、すっごいいい顔してんの。キラキラの目をして、誇らしそうに、いつも以上にいつもの梶山朝日でそこにいるの。

でも、朝日に泣かれたら、こっちはどうしたらいいの。

泣いてんのにそんなに誇らしそうな顔されたら、こっちはどうしたらいいの。

って、思ってしまったのも事実で。

そんな気持ちを代弁してくれるみたいに、うみが朝日の肩をばっしばっしに叩いてて。それはもうばっしばっしに、ほぼほぼ無表情に叩いてて。そのうみに『またこいつは…』ってちょっと照れたようなそれでいてまた泣きそうな顔をしてる朝日が、すごくいつものかじんちゅだった。かじんちゅの関係性が大好きだったんだけど、この瞬間が今まで見てきたかじんちゅの中で一番すきな瞬間だったかもしれない。

いつだか朝日がうみに対して『大好きな時と大嫌いな時がある』って言ってたけど、このときはどっちだったかな。どっちもだったのかな。どっちもだといいな。

 

 

 

最後の最後、幕が降りる瞬間、みんなが手を振ったりする中、朝日は片手を上に突き上げてポーズを取っていて。あー、この子は幕が降りるその瞬間までちゃんと『梶山朝日』を演じてくれたんだなあって思った。そんなのめちゃくちゃ好きに決まってる。今でもあの姿はずっと頭に残ってる。

いつもその日の朝日が今までで一番好きだなあって思いながら見てきたけど、この四年弱で見てきた姿の中で、あの瞬間が一番好きだった。紛れもなく一番大好きだった。最後の最後まで、ずっとブレずに今この瞬間の朝日が一番好きだなって思った。やっぱり、自慢の担当だなって思った。

 

 

  

 

今まで朝日がステージに立ってる時間で嫌な気持ちになったことなんて1秒もなかった。いつでもどんなときでも全力で、目の前のお客さんを楽しませていて。気遣いを忘れなくて、私から見える範囲ではファンを大切にしてくれてるように感じられた。朝日がいつも新しい姿を見せてくれるから、私ももう少し頑張ってみようって思えた。朝日を好きになって、トラジャ担と知り合って、現場とか関係なく仲良くしてくれる子たちにも出会えた。どれだけ仕事がしんどくて目の前の目標に押しつぶされそうでも、朝日の話をしてるときだけは絶対に自分の目がキラキラしてる自覚があった。

朝日がいたからできたこと、がんばれたこと、出会えた人、見られた景色、感じられた気持ち、数え切れないほどあるんだよ。

私にとって、梶山朝日って、ただのアイドルだけど、それ以上の人だったんだ。尊敬できる自慢の自担。多分もう今後一生私にとって朝日以上の子なんて現れないんだろうな、って、今はそれだけがなんとなく分かってる。梶山担を名乗れた数年間、本当に本当に本当に楽しかった。大多数の梶山担が同じ気持ちなんじゃないかな、と勝手に思ってる。

 

 

 

だから、お願いだから、この文章を読んでくれた人だけでいいから。

 

梶山担のこと『かわいそう』だなんて、思わないで。

 

 朝日に見せてもらった景色を、『かわいそう』で塗り替えないで。

 

 

朝日を通して見る世界は、いつだってキラキラ輝いてたよ。出会えてよかったって、心から思ってる。たくさんの景色を見せてくれてありがとう。ありがとうなんて言葉じゃ足りないけど、それしか言葉がないから。

本当にありがとうね。

 

 

君以外 誰がいるのです

君だけに そよぐ物語

悲しみにつまずいてもなお

君はそう 主役なのです

(そして世界は君に恋をする/大石昌良

 

 

 

私にとって梶山朝日は、最高で最強のスーパースターです。

 

 

 

 

 

こんな文章書いたけど、しれっと戻ってきてもいいからね!多分めっちゃ怒るけど!(笑)

ほんとにほんとにほんとに 大好きだよ。